先日(8月4日)「日本近海は海洋生物の宝庫」という記事をUPしましたが、
実はその同じ日にAFPに「地中海の生物多様性、世界で最も危機的な状況に:国際調査」という記事も掲載されていました。
このレポートは「海洋生物センサス」から発表されたものですが、
≪世界の海の中で動植物の生存が最も脅威にさらされているのは地中海である≫ことが分かったとしています。
地中海は、約1万7000種の海洋生物が生息する、日本とオーストラリアの近海に次いで生物の多様性に最も富む海として世界で上位5位に入る地域なのですが、このような危機にさらされているわけです。
地中海は、人口が密集する陸地に取り囲まれ、年間2億人の観光客が訪れ、数千年前からの人間による開発、沿岸部の徹底的な開発に伴う汚染などで、大規模農業や工場排水による酸素不足や、それによる赤潮(プランクトンの異常発生)で多くの生物が死に絶えたと指摘されています。
乱獲の問題もあります。大西洋クロマグロが乱獲など食物連鎖の上位に位置する捕食生物の減少でクラゲが爆発的に増殖し、漁業だけでなく観光にも打撃を与えているのが実情だということです。
報告書は「地中海の生物多様性を保全するためには、環境の保護と管理の計画に関する包括的な分析が必要」と忠告すると同時に、環境保全の取り組みにおいて、地中海は世界の海の環境保全のモデルとなりうると締めくくっています。
先にUPしたように日本近海は豊かな生物資源に恵まれています。
と同時に日本は高度の開発国でもあります。
地中海の例を他人事としないで、海洋資源の保護には十分な関心と注意を払っていく必要があるのではないでしょうか。
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